調教適性という考え方~レース条件と調教の関係~

コースによって適した調教は違う

私がまだ若かりし頃、調教といえば「馬個体の調子の良し悪しを判断する方法」でした。最終追い切りの動きが良ければ、調子が良い。速い追い切り時計が出れば、調子が良い。このような判断基準だったと思いますし、今もそれが主流の考え方です。

しかし、私が競馬王本誌で白井寿昭調教師にインタビュー記事を連載していた頃、同師が管理したダンスパートナー(1995年オークス、1996年エリザベス女王杯を優勝)が1996年安田記念に出走するにあたって「1600mに対応できる調教を行った」という話を聞き、「調教っていうのは調子を上げるためだけに行うのではない。レース条件に合わせて変化するもの」と気付きました。

スポーツ選手、例えば、短距離走の選手であれば、瞬間的な筋力が重要になるため、筋力トレーニングを強化すると思います。逆に長距離走の選手にはスタミナが必要となるので、毎日のランニングが欠かせないと思います。競走馬に対する調教もこれと全く同じ。そのような考え方を基に調教データを調べると、傾向が見えてきました。

中山芝1200mで行われるスプリンターズS。JRAで行われる、最も距離の短いGIレースで、中山競馬場は直線に急坂があります。

ここで問題。スプリンターズSに適した調教は何でしょう?正解は『坂路調教』。レース距離が短く、直線に坂がありますから、それに似た坂路馬場での調教は、スプリンターズSに最適という理論は成り立ちます。そして、実際の結果も坂路調教馬が勝っています。これが「調教適性」という考え方です。

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